MY1980 MG-B ラジエータ修理

 

修理や点検はたくさんやってるんですが、こちらの日記は久し振りになってしまいました。

お客様から、「ボンネットから煙が。。。オーバーヒートはしてないんですが」と連絡いただきました。

 

自分も初めて診る車だったので「原因は何かな・・・」と一抹の不安がありましたが、

まずは診させてくださいとご入庫頂き雨の不安と、盗難の不安があったのでショールームにIN

 

とりあえずエンジンルームを覗く。

古い部品、新し目の部品、入り混じっている所をみるとそこそこメンテナンスされている感じ。

2連キャブ×2だ。

 

「MG-Bなんですけど診れますか??!」と仰っていましたが

クラシックカーの方が構造が単純なので原因は掴みやすいんです。

後は、修理が出来るか?部品があるか?どっちかというとこっちが問題ですね。

ロータスエランだろうが、MGだろうがジャガーだろうが自動車ってのは基本構造が一緒なんですから

基本的に直せないものはないんです。

 

すっきりとしたエンジンルーム、まるで整備士教科書の見本のよう。

 

1980年モデルという事は、39年。。。

よくもまあ元気に走って乗り越えてきたと褒めてあげたいですね。

 

問題のラジエータをジロジロ見ていると・・・・

 

「ん?なんだこの穴?」

 

 

煙を吹いた原因はこれですね。つまり、ここにあるべきものが脱落して

ラジエータに穴が開いている状態。

 

 

調べてみると、

 

「ラジエータファンスイッチ」という事が判明。 

LLCの温度によって、冷却ファンを回すかどうかを判断しているセンサーのようなもの。

 

しかしやっぱり英国車はすごいですね、検索したらまだまだ部品いっぱいありました。

今回、専門店さんからアドバイスを頂き取り寄せ。

元々、この車両には別のファンスイッチが増設されていて、このスイッチはダミーだったようです。

 

つまり、メクラ蓋として取り付けます。

 

シールパッキンとセンサーが緩めだったのでシール材で固定し、

LLC補充してエア抜き、後付けファンスイッチの微調整して完了。

 

意外とあっさり終わりました。